世の中に、旨いものは、数多くある。が、この旨いものを、独り占めするほど、虚しいことはない。旨さを、人と分かち合うことによって、はじめて旨さが生じてくるような気がする。--父・檀一雄との食にまつわる思い出、日本から南米にいた食紀行など、檀(太郎)流食談義。何度も繰り返し書いていますが、檀家のひとたちが描く父上、檀一雄氏はとてもチャーミングで、愛さずにはいられない人物です。太郎さんが南米から帰ってきたときに、生まれたばかりの孫、一平太君を座ぶとんごと引きずってくる父上のエピソードなんて、思わずホロリ。
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