父は毎年梅雨時になると、梅をしこたま買い込んでは、梅に塩をまぶして大きなカメに漬け込んでいた。・・・梅雨が明けてからしばらく経つと、世の中には一斉にシソの葉が出てくる。しかし、このシソの葉、店頭を飾るのはほんの短期間だから、ややもすると買いそびれてしまう。・・・母とてウッカリすることもあるだろう。「アノー、申し訳ありません。つい買いそびれてしまいました」父はこの母の言葉をキッカケに家出をしてしまう。が、二三日もするとニコニコしてご帰館になる、両手にシッカリとシソの葉を抱えてである。連日、『檀流クッキング』について熱く語っていますが、こちらは息子の太郎さんが書いた『新・檀流クッキング』。やはり、父上のエピソードが可笑しいです。
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