韓流インパクト―ルックコリアと日本の主体化
2005年8月10日 韓国関係/動植物ハングル講座でおなじみの著者が、両国の政治や教育、ドラマや映画などをひもときながら「単なるブームを超えた潮流を、どう読むか?」を解説する本。社会のマーケティング化という章が面白かった。現在のような韓国像が浸透したのは、386世代が果敢に遂行した「社会のマーケティング化」というプロジェクトの影響が大きいのではないか、という話。
「ますます内向的になっていく日本より、韓国のほうがよっぽど価値観が多様なのではないか」と、近頃はささやかれたりするわけですが、本当にこれは最近のこと。ひと昔前までは、想像もできないような展開が多々あったわけで・・・少し韓国を知るひとなら、いまの韓流ブームには複雑な気持ちもあるかと思うのです。ところで、伝統的価値や恋愛、ナショナリズムまでもマーケティング化し、商品化するのが良いのか悪いのかは別としても、その手法は速い!上手い!手強い!のですよ、やはり。
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