京都のこころA to Z―舞妓さんから喫茶店まで
2005年8月1日 衣食住私は京都に、8年のあいだ暮らしていた。はじめてのひとり暮らし、はじめてのアルバイト、はじめてのちゃんとした恋愛など、ほとんどの「はじめて」には、京都で遭遇した気がする。・・・この本で紹介しているのは、いつ訪れても居心地の良い場所と、気が利いていて、誰かにあげるにも自分用にしてもちょうどよいお土産。8年間の京都暮らしと、3年間の京都通いで、私が個人的に見知ったものである。そんなふうに始まる前書きに惹かれて購入。恵文社の(いつ行っても)平積み本。明倫小学校・一澤帆布・河合寛次郎記念館・喫茶ソワレ・鴨川のユリカモメetc.etc.紹介されている場所やモノは、ごくごく普通に、普段接しているものだったりするのだけれど、あらためて見ると、ちょっとハッとして、なんだかいい感じ。
たぶんずっとこの街で暮らしているから、全部見過ごしてしまってるのだ。肌に馴染みすぎて、いいものも、そうでないものも、よくわからなくなってしまっているのだと思う。ときどき無性にこの街を離れたくなることがあって、そういうときに逆にこういう本を読んでみる。すると、遠くに行きたいような、この場所にずっととどまっていたいような、そんな心持ちがする。
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