ベルリン 僕らの革命
現代社会に怒りを感じている理想主義者ヤン。彼は夜ごと、親友のピーターとともに、資産家たちの大邸宅に忍び込み、何も盗まずに家財道具をめちゃくちゃに配置換えをしたり、広間に積み上げたりする事件を繰り返している。「ぜいたくは終わりだ」とメモを残し、資本主義社会に唾を吐く“エデュケーターズ”。彼らの正体は闇に包まれたまま、奇妙なレジスタンスには、さまざまな憶測が飛び交っていた。ところが、ピーターの旅行中、ヤンがピーターの恋人ユールに秘密を明かしたことから、彼らの友情と愛は揺らぎ始めて・・・
京都シネマにて鑑賞。『グッバイ、レーニン!』のダニエル・ブリュールがさらに格好よくなっていて、見愡れてしまう。それはさておき、この映画、かなり好きかも★★★彼らの無防備なレジスタンスには、心揺さぶられる。「君たちの行動は間違っている。しかし、その理想には敬意を払う」という資本家の男性の言葉がすべてを物語っていると思う。彼らに誘拐された男性が訥々と語る過去も、彼らとは違う意味で苦い。恋か?革命か?友情か?登場人物それぞれが別々の時代を生きながらも、物語は不思議に交差し合う。それが、この映画の魅力と言えるだろう。冷静に考えれば「革命」なんて言葉、面映いわけですが、この作品は青臭いからいいんです!逃げ腰の恋じゃないのが、うらやましいんです!ちなみにこの映画、若者たちのリアルな動きを逃さないために、自然光のなかで、手持ちのデジタルカメラで撮影されたものらしい。気づかなかったです。すごい技術の進歩だ。

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