ぼくの親友はクマのぬいぐるみ。日曜日という名前で、いつも一緒にいる・・・だけど、心配なことがひとつある。ぼくは日曜日が好きだけれど、日曜日のやつ、ぼくのことを好きなんだろうか。だって、なんにもしゃべらないし、だきついてもこない。キスだって一度もしてこない。ずっとすわってるだけ。じゃなければ、寝ているか、立っているか。そして、まばたきひとつせず、ずっと前を見ている。永遠の片想いのように、ちょっと切なくて、いとおしい物語。日曜日の気持ちが気がかりなぼくが、ある日見た不思議な夢の話も素敵。
余談ですが私自身も幼い頃、ぱんだちゃん(文字通り、パンダのぬいぐるみ)を肌身離さず連れて歩いていました。何しろこの世に生を受けて以来、ぱんだちゃんはいつもずっと一緒。「君がいれば、勇気百倍」の存在で、おそらくは唯一こころを許せる相棒だったのでしょう。しかし、3年の年月を経て、さすがのぱんだちゃんも一途に愛されすぎて、身も心もボロボロになり・・・やむなく親に取り上げられた日のことをおぼろげに覚えています。別離の悲しみを初めて知った、あの日。。。と、そんな話はさておき、これは、ぬいぐるみとおしゃべりができる子供たちにぜひともプレゼントしたい絵本です。
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