この季節になると、スーパーの店頭には小梅やらっきょう、新生姜にシロウリなんかが並びます。さらに入口付近に必ず積み上げられているのが、山椒の実。それはそれはまるで、京都人としてのメンタリティを試されているかのごとく、青あおとした実山椒の特大パックが売られていたりするわけです。なんというか「ちりめん山椒」というのは兵庫の方がお得意の「いかなごの釘煮」にひとしく、京都発→地方発送型の「ちょっとおすそわけ」アイテムみたいなんですよね。

つい先日も「季節のおすそわけ」にいただきまして、それがあんまり美味しかったので、ついつい食べすぎて、後日あわてて自分で作るはめとなりました。甘味を控えた味つけも絶妙なら、山椒の実とちりめんじゃこのバランスというのが微妙で・・・理想の「ちりめん山椒」にはまだ程遠いような気もしないでもないのですが、ま、これはこれで良しとしませう。

ちなみに子供の頃は山椒の実なんて、頭がよじれそうに辛いので、食べられませんでした。それにアゲハチョウの幼虫の匂いがするから、とても食べものとは思えなかった。(※これは幼き日に「幼虫を食べたことがある」とかそういう怖い話ではありませんから、あしからず)ひとつひとつ取り出して、鼻をつまんで、顔をしかめて、ぎゃあぎゃあ言っていたのに、あら不思議。。。大人になると、味覚って案外変わるんですよね。恐ろしく暑い夏を乗り切る必須アイテムはやはり「ちりめん山椒」なのではないかと思ふ、今日この頃。

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