卓球詩人の「ピング」と「ポング」は、いわゆる吟遊詩人である。定住を好まず、詩を作り歌いながら世界を旅してまわっている。・・・彼らの詩は、すべて二人の共作なのだが、彼らは詩を書くとき、かならずきまって「卓球」をするのだ。常に持参している携帯用の卓球台を設営し、「書記」を一名と「見物客」を呼び集める。それから、数回の手慣らしなどをしたのち、「では、始めるでござる」「よいでござる」の合言葉とともに、玉をひとつ打つたび、即興的に詩の一行を歌い上げてゆく。
祖父が残した「永遠に未完の事典」にはたくさんの不思議な物が詰まっていた・・・遊星オペラ劇場、天使の分け前、睡魔、夕方だけに走る小さな列車、ガルガンチュワの涙、忘却事象閲覧塔etc.etc.上記の『クラウド・コレクター』の姉妹版。。。
ところで、クラフト・エヴィング商會の、おふたりの吉田さんの正体がわかりました。にやり。ピングとポングでいらっしゃったのですね。名作『じつは、わたくしこういうものです』も一緒にいただくと、まことに美味しゅうございます。ごっくん。
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