一緒にいる時間が増えていくと、
少しずつ他人じゃなくなっていくんだね。
どこか相手の核心に踏みこめないふたりが、じんわりと新しい関係を築いていく様子を描いた表題作『優しい音楽』が特に良。出会いの場面なんて「くふふ、あはは、いひひ」という感じに、顔がほころんでしまふ。一目惚れにも、ぎこちない沈黙にも、身に覚えあり、なもので。
さて、晴れて恋人に昇格したふたりが、わらび餅を大量に作りすぎて、顔を見合わせて感動するとか−そういう描写って、まぶしくて、せつなすぎる。何もしないでも、ふたりでいるだけで幸せ♪というような状況って、この先訪れることがあるのだろうか・・・とやや悲観的になりそうなくらい、それはあまりにも混じり気のない幸福なのだ。だからこそ、後半の展開は『優しい音楽』を奏でるのよね。★★★
少しずつ他人じゃなくなっていくんだね。
どこか相手の核心に踏みこめないふたりが、じんわりと新しい関係を築いていく様子を描いた表題作『優しい音楽』が特に良。出会いの場面なんて「くふふ、あはは、いひひ」という感じに、顔がほころんでしまふ。一目惚れにも、ぎこちない沈黙にも、身に覚えあり、なもので。
さて、晴れて恋人に昇格したふたりが、わらび餅を大量に作りすぎて、顔を見合わせて感動するとか−そういう描写って、まぶしくて、せつなすぎる。何もしないでも、ふたりでいるだけで幸せ♪というような状況って、この先訪れることがあるのだろうか・・・とやや悲観的になりそうなくらい、それはあまりにも混じり気のない幸福なのだ。だからこそ、後半の展開は『優しい音楽』を奏でるのよね。★★★
コメント