生きる意味

2005年4月21日 新書
『この1冊で哲学が全部わかる』とか、その手の本じゃあるまいし、こんなに薄っぺらな新書で、そ、そんな重厚なテーマを扱っちゃってもいいのですか?!と驚きつつ、半信半疑で読んでみた。うーむ、むむむ。著者は宗教が専門の文化人類学者です。だからでしょうか、説法のツボをよく心得ていらっしゃいます。この本は中高年のサラリーマンを中心に売れ行きが絶好調だそうですが、きっと著者の言葉は読者にあたたかく、やさしく響くのでしょう。合掌。「グローバリズムの渦中では、自分は交換可能で、透明な存在になりそうだけど、いつかはかけがえのない『私』になりたい」―そんなあなたへ、著者渾身の熱いメッセージ・・・ですか。ふぅ。

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