村田エフェンディ滞土録
2005年4月7日 小説成熟を過ぎ、爛熟を迎えた文化がいかに脆いものか・・・繰りかえすのだ。勃興、成長、爛熟、腐敗、解体。これは、どうしようもないのだろうか?百年前の日本人留学生 村田君が土耳古(トルコ)で見たものは?国境や宗教や民族を越えて、睦みあったひとたちの交流記。梨木さんの本のなかでは異色な感じがするが、確かイギリスに留学されていた期間が長かったはずなので、こんなふうに世界を見てらしたのかなと、ふと思ふ。
「ひとは生きたように老いる」とよく言うが、国もまたしかりなのだと最近つくづく思う。なれば成熟を拒んだ国の行く末は、どうなるのだろう。
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