今日私は日々を愉快に過ごしていて、なんら不平の気持ちはなく、心はいつも平々坦々である。そしてそれがわが健康にも響いて、今年八十八歳のこの白髪のオヤジすこぶる元気で、夜もニ時頃まで勉強を続けて飽くことを知らない。さすが「植物学の祖」牧野富太郎先生。相当超人的なひとだったようですね。が、しかし「本人がストレスを感じていないときは、えてして周囲はストレスを感じているもの」なんて言いますから・・・ましてや大先生を悪く言うなんぞ、言語道断―なのはわかっているのですが、よくよく読むとこの本、傍若無人な物言いだし、耳が痛い話が多すぎます。ややもすると現代の女性たちからは「セクハラオヤジ」呼ばわりされるやもしれず、天国の牧野先生、いま頃ハラハラしていらっしゃるかもしれませぬ。
コメント