「社長になるか、社長夫人になるか。それが問題だ」
明治大正、昭和の頃から、女の子はみんな「二つの出世の道」のあいだで揺れてきた。颯爽としたキャリアウーマンか優雅なマダムか、はたまた二兎を得る方法はないのか?“欲望史観”で読む女の子の百年。  
「モダンガールは後ろ向きな姿勢や保守的な態度を嫌う。だからこそ戦争に向かって進んでいく時代には、軍国夫人になりやすいのだ」という大正時代の話は面白かった。(ちょっと断定的すぎやしないか?と思わなくもないが)しかし斎藤美奈子さんの文章を読むと、なんとなく疲れるのはどうしてなんだろう。独特の文体がヘヴィなのだ、おそらく。

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