バモイドオキ神も、ブルドックソースの王冠も、キッチュな新興宗教も、神経症の症状も、その根底においては「これさえなければ」「これさえあれば」の心情が交互に点滅しているのである。そんなものにすがらずにはいられないほど、人間の心は弱い。・・・そのような脆弱さに、むしろわたしは安堵を覚えることすらある。
またさらに1冊読んでしまった、春日さんの本。自分と似たような屈折の仕方をしているひとと現実に出会ったことはないが(ただし家族はのぞく。うちは何しろ全員がひねくれものなので)、本を開くと、驚くほど親近感を感じるひとに、よくめぐり会う。幸いなこと?だ、きっと。 

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