職業・家庭・教育―そのすべてが不安定化しているリスク社会日本。「努力は報われない」と感じた人びとから「希望」が消滅していく。将来に希望がもてる人と、将来に絶望している人の分裂、それが「希望落差社会」である。
京都の書店ではこの本が平積みになっています。
やっぱり「大学のまち」だからなんだろうか。
話題にもなっているので読んでみたけど、予想以上で★★★★

この手の本は「すでに肌身で感じていることを、わざわざ理論立てて考える必要がどこにあるのか?」という意見もあるだろうが、知っておいて損はないと思う。子供や若者は感受性がゆたかだからこそ、その精神構造が社会の映し鏡になりうるのだ。
「最近の若者はなぜ覇気がないのか?」「なぜ夢がないのか?」あるいは逆に、「現実には何も行動を起こしていないにも関わらず、自己肯定感が強いのか?」「後先を考えずに一時的な快楽に走るのか?」と、若者が理解できない大人たちにこそ、読んでいただきたい。  

コメント