単行本 ミシェル・カン 扶桑社 2004/09/18 ¥1,260
今後シャルル・トレネの『よろこびのうた』を聴いたら、自動的に涙スイッチが入ると思います。
ちょっとした虚栄心からレジスタンスに身を投じたふたりの勇気。
人質にされた4人の身代わりを名乗り出たおじいさんの勇気。
彼らに銃を向けることを拒んだ、ひとりのドイツ軍兵士の勇気。
そして残されたひとたちのかなしみ・・・
夫を失った未亡人マリーの言葉は重い。
「夫は勇気のあるひとだった。それだけが真実よ」
捕らえられて死を覚悟した4人を勇気づけ、「笑いは最強の武器なのだ」ということを身をもって示した道化師ゾゾ。彼はこれからも、この映画を観たひとすべてのこころのなかに生きつづけることだろう。
舞台は1960年代のフランスの田舎町。小学校の教師をしているジャックは日曜日ごとにピエロに扮し、町の人びとを喜ばせている。ところが息子のリュシアンは「みなに笑われる」役どころの父親が嫌でたまらない。屈辱に顔をゆがませて、舞台から目を背けるそんなリュシアンに、ジャックの親友アンドレは昔話を始める。それは第二次大戦末期、まだ若かりしころのふたりがしでかした大冒険の物語だった・・・悲劇と喜劇が絶妙に織り交ぜられたこの作品、本当に素晴らしい。ブラボー!!★★★★
今後シャルル・トレネの『よろこびのうた』を聴いたら、自動的に涙スイッチが入ると思います。
ちょっとした虚栄心からレジスタンスに身を投じたふたりの勇気。
人質にされた4人の身代わりを名乗り出たおじいさんの勇気。
彼らに銃を向けることを拒んだ、ひとりのドイツ軍兵士の勇気。
そして残されたひとたちのかなしみ・・・
夫を失った未亡人マリーの言葉は重い。
「夫は勇気のあるひとだった。それだけが真実よ」
捕らえられて死を覚悟した4人を勇気づけ、「笑いは最強の武器なのだ」ということを身をもって示した道化師ゾゾ。彼はこれからも、この映画を観たひとすべてのこころのなかに生きつづけることだろう。
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