「この本は現代家庭の食の乱れをセンセーショナルに取り上げて憂えたり、あまりにも崩れた食の実態に立ちすくむマーケティングの限界を語ろうとしたものではない」と著者は言っているけれど、私的には充分にセンセーショナルなんですけど・・・まさしく、トンデモ食卓本!でも、薄々わかっていた事実を眼前に突きつけられた衝撃なのかもしれないな。ただ、本当に被験者を任意に抽出したのかあやしいし、こういう本って著者の意図した方向に導かれることが多々あるから・・・とまだこの実態を鵜呑みにしたくないのはやっぱり内容が衝撃的だったから?!★★★

この本は仕事の資料用に読んだのだけれど、よくよく考えてみると、「確かに」とうなずけるところは多々あった。以前、学生さん100人くらいに「地元の郷土料理」について話を聞いたことがあって、そのときに彼女たちがあまりにも食に対して関心が低いので、正直驚いてしまった。
・何が入っていたのか具材が思い出せない。
・調味料がわからない。
・手作りするものなのかはよくわからないが、デパートの物産展なんかでは売っている。

という回答があまりにも多かったので。。。料理の手順を説明できた子は2人くらいしかいなかった。まだ10代とはいえ、ひとり暮らしもしているはずなのに、あんまりではないかと耳を疑ったけど、事実なのだから仕方がない。

「食に対する関心が薄い」のに、やたらと「健康指向」で「グルメ志向」で、新しいスウィーツのお店だの、ワンプレートランチが美味しいカフェだの・・・そんなこと言っている暇があったら、台所に立ちなさい!と思わず説教しそうになったが、黙っておいた。

コメント