ISBN:4004309271 新書 吉田 敏浩 岩波書店 2005/01 ¥777
これを読んで「そうだ、そうだ!その通りだ」と思うひとは、はっきり言って読まなくてもいいと思う。たぶん、そのひとのなかにはもう、この手の文脈ができあがってしまっているのだから。『世界』『論座』『週刊金曜日』etc.etcそこに書いてあることは正論なんだけど、何かどうしようもなく歯がゆさを感じてしまう。思想誌なんて似たり寄ったりなのかもしれないけど、発言が広がりを持っていない気がするのだ。書き手がこの「伝わらなさ」を自覚しているのなら、ともかくとして・・・

やはり書籍の場合、購入する時点ですでにひとつの「選択」がなされているわけで、著者が伝えたいことを「伝えるべき相手」というのは、私のような人間ではないのはずだと、自分でも思う。だから、そういう意味では「テレビ」が果たす役割というのは大きいのだろう。例えそれがときとして暴力的に見えることがあったとしても。で、どうなる、NONFIX?

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