さびしさの授業

2005年1月17日 新書
単行本 伏見 憲明 理論社 2005/01 ¥1,050
 きみはこの世界なしには生きられないが、世界は、きみがいようがいまいが関係なく存在し続ける。その気づきが、きみとこの世界の関わりの出発点であり、生きることの第一歩だ
あーわかる、わかるこの感覚。いまでもあのときの痛み、覚えてる。(中学校を卒業して10年以上経ちましたが・・・)

これは伏見さんにはめずらしく直球で青臭い本なんだけど、けっこうグッときてしまった。「ひとは理解者を得てようやく、この世界で孤独でなくなる。他人を映し鏡にして自分に納得することでしか、心の平安を得られないでしょう」と言っている本人が、いまだにさびしさを抱えていて、切実に誰かを求めているから、なんだろうな。「さびしさを手放さずに大事なものとして抱えていけば、ぼくらはもっと他人にやさしくなれる」って、いい言葉だと思います。

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