単行本 堀江 敏幸 新潮社 2003/11 ¥1,470
山あいの静かな町・雪沼で、ボウリング場、フランス料理屋などを営む人々の日常や、その人生の語られずにきた甘苦を綿密な筆づかいで描く連作短編集。ひなびたボウリング場の最後の日を描いた『スタンス・ドット』、ふたまわり歳が離れた夫と妻のやりとりを描いた『送り火』が良。他の堀江作品とは異色な気がする。あえていえば『回送電車』の雰囲気に近い。
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