マイケル・ムーア監督が「原点」と公言している作品。冷戦下のアメリカで放映された政府製作の広報フィルムを使用し、情報による大衆操作の実態に迫る。反共をあおり、原爆は危険ではないと言い含める―数々のアホらしい映像に絶句。無知ほど怖いものはないが、映像の持つ暴力性についてもあらためて考えさせられる。プロパガンダ映像はいまほど手が込んでいないにしろ、手法は同じ。騙されないためにも、観ておくといいかもという感じ。『華氏911』より断然、意義深い気がする。★★★★ちなみに監督はジョージ・ブッシュ大統領の従兄弟(苦笑)

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