ナビル―ある少年の物語
2005年1月2日 絵本・アート・漫画
「いちばん大きなピラミッドを見たい」という思いにとらわれた少年ナビル。「遠いからやめておけ」となだめる大人たちを振りきり、彼は砂漠をひたすら歩きつづける。ふてくされてそっぽを向くナビル。不安に駆られてうつむくナビル etc.etc.鉛筆によるデッサンなので、ナビルの表情はほとんど描かれていないにもかかわらず、少年の感情、そのひたむきさが手に取るように伝わってくる。バンサンは私たち読者の想像力に、とても信頼を置いてくれているのだ。だからこんなに素敵な絵本がつくれるのだと思う。★★★
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