ガブリエル・バンサンをこよなく愛するひとたちのエッセイにいたく共感してしまった。例えば乃南アサ「素晴らしい演奏を聴いたとき、小説家は無力感に陥るものだ。時代を超え、国境を超えて魂にじかに呼びかけてくる音楽の、その無限さや偉大さに打ちひしがれる。素晴らしい絵画に出会ったときも同様である」(左に異議なし!)バンサンの絵は風をはらんでいる。そしていつも、そこにはひとすじの光が差しこんでいる。バンサンが描く一本の線の強さとしなやかさに、はっと息をのむ。『老夫婦』『アンジュール』etc.etc.私の大切な、大切な絵本たち・・・

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