『アイヌ神謡集』をつづった知里幸恵の生涯よりも、その時代背景に焦点が当てられている。日本政府による同化政策の詳細については知らなかったので、やや気持ちが重くなった感あり。そういえば去年の年末は小熊英二の『民主と愛国』を必死に読んでいた。読み終わったときは、一瞬わかった気がしたが、錯覚だった。今年は『「日本人」の境界』でも読むことにするか・・・うーむ。ちなみに大学時代、アイヌ語という授業があった。ギリシャ語もあったし、ラテン語もあった。で、私はなぜかエスペラント語を受講していた。そこには世界中の言葉があった。変な大学であるが、いまならもうすこしちゃんと勉強していただろうにと、やや後悔してしまう。

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