★★★★聡明で率直で、何より自分に対して頑ななまでに誠実であったひと、オキーフ。いつの頃からか彼女の生きかたに惹かれるようになった。この写真集には、彼女がその確かな目でとらえたニュー・メキシコの風景が収められている。写真を通じて、90歳の彼女が何を見つめていたのか、それがくっきりと伝わってくる。モチーフは「オキーフの家」だけれど、写真家マイロン・ウッドが彼女のまなざしに寄り添った軌跡であり、奇跡でもある。こころをすまして、何度も手に取りたくなる一冊。

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