あまりの可笑しさに七転八倒、なおかつしんみりと読了。★★★★みんなに「ぜひ読んでみて」と触れまわって歩きたい一冊。末期的都市で生きる歌人、穂村弘。(39歳・独身・総務課長代理という肩書きが、またせつない)れっきとした大人になったのに、いまだ寿司屋の注文は無視され、母親が買い置きしてくれる菓子パンを夜中にむさぼり食い、ネットで昔の恋人探さずにはいられない臆病で世界音痴の「ほむらくん」。じつに愛すべきひとです。私は真夜中のデニーズにあなたに会いに行きたい。で、川上弘美さんみたく隣り合わせに座り、ちょっと困った顔をして言うのだ。「やっぱり、ほむらくんはさぁ」と。
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